【Log 2022/02/01】
考えがまとまらない。
この1年これにずっと悩まされてきた。抑うつが悪いのか、そもそも頭が悪いのか、考えがまとまらずに気がついたら髪を引きちぎっていた。そのうちに部屋が暗くなっている。あ、日が暮れたのか、と思う。そんな生活が数ヶ月あって、少しずつ良化したり戻ったり、揺れ動いてる間に今になった。
長期的な判断は勿論、短期的なこともまとまらず、決められなかった。
「掃除しなきゃ」「晴れているし洗濯も」「曲作りたいな」などの思考が全て並列に並んだ結果、高速道路の大事故級に渋滞して、全く処理が出来ないことが僕の症状だ。ただ、それに嘆いていたのは最初の数日で、さっさと諦めて何にもしなくなった。
最近は薬が効いているのか、体調が良化してきて活動的になってきた。ただ、考えがまとまらない以上、何度も頭の中で事故渋滞が繰り返されるし、タスクの内容そのものを忘れたりするような有様が変わらなければ、あまり意味ないなと思った。
それで、書き始めた。とにかく手帳に何でも書くようにした。ここからだ。
タスクであれば締め切りがある。「○○時 通院」という予定があるとしたら、「○時に家を出る」「○時に着替え」など、逆算して細かく手帳に全部書くことにした。健康であれば、こんな超短期的なことは書かないだろう。
それまでは頭の中で自然に出来ていたスケジューリングが出来ないので、手帳に書くことで「自分で自分に指示を出す」ことにした。手帳に指示を出して、実行に特化すれば、意外と行動出来ることが分かってきた。「○時から○○をする」など、先のことを設定しても同じで、うまくいった。
朝は、まず渋滞状況から書き出す。やることリストみたいなものである。思いつくものは全部書く。やることが全部出そろうと、次は「やらないことを決める」。出来ればほとんどを削って、やることを2つくらいに絞る。次に「○時に1をやる」「○時に2をやる」と時間を設定する。
ここまで考えて書きつけたことをトリガーにして、実行に迷わず移ることができる。仮に忘れても、既に考えたことは書いてあり、いつでもそこに戻れる。行動が出来れば、すんなりと次の「3」が出来たりする。今までの僕にとっては革命のようなものだ。
手書きで手帳に書きつけることは手間や時間がかかるけど、考えを「視える化」することで渋滞を整理することが結構できている。たったそれだけのことで、と思うけど、「書けば視える」ということには何か不可思議な力でもあるのかもしれない。
そして、書けば残る。「一昨日はこれも出来たし、昨日はこれが出来た」などとヨダレを垂らしながらハイになることも出来るし、「昨日はこうしたから、今日はこうしよう」という建設的なことが出来る。
今までだったら書いてないから、基本何も覚えてない。朝になったら頭の劇的な重さに負けて人型の床と化していた僕が、なんとか起きて人っぽいことをしている。「自力」と呼ばれるものを「考える自分」と「実行する自分」に分けることで、不思議となんとかなっている。
ちなみに全然関係ないことも書いている。見たニュースの情報や、ネットで得た自分にとって有益そうな情報であれば、片っ端から書いている。1日2〜5ページくらいは埋まっていく。
スマホのメモでもいいのかもしれないが、矢印引いたり図を入れたりするのは手書きの方が早い。誰かそんな本書いてないか調べて、この手書きメモの不思議な有益性の言質取りたい。