【REVIEW】『貞子vs伽椰子』ネタバレ感想 ホラー×ブラックコメディ×バトル

今更ですが、『貞子vs伽椰子』を観ました。

Netflixで本作はもちろん、過去のリングシリーズ、呪怨シリーズ、Netflixオリジナルドラマなどなど配信されています。

公開は2016年なので、今更感はありますが今はおうち時間があると思うので、ホラー苦手な人にすすめたくて書いてみようと思った次第です。結論だけ先に述べておきますが、面白いです!

目次

化け物には化け物をぶつけてバトルさせる映画

この見出し以上でも以下でもないです。楽しいね。

あらすじ

見たら2日後に死ぬという呪いのビデオを手にした有里(山本美月)。ビデオを見てしまった親友の夏美(佐津川愛美)を救うため、大学教授に相談し、悪霊祓いを受けることに。しかし、そこで呪いの力が発動し、惨劇が勃発してしまう。そこにやってきたのは、常盤経蔵(安藤政信)と相棒の少女、珠緒(菊池麻衣)。

一方、呪いの家の向かいに転居してきた女子高生、鈴花(玉城ティナ)。噂を聞き不安に思っていると、小学生4人を呪いの家の前で目撃する。小学生4人が行方不明になったことを不審に思い、夜に向かいの家を伺うと、行方不明になった小学生を目撃する。そして、鈴花はおそるおそる家の中に足を踏み入れてしまう。

2つの呪いを解くために「呪いの家」で「呪いのビデオ」を見ることで、拮抗する2つの呪いをぶつけ、食い合わせることで呪いを消滅させる計画を企てる経蔵。その先には・・・

まだ見ていない人や、ホラーは苦手な人に勧める気持ちで、今作の僕がいいなと思ったところを挙げてみます。

  • ホラーとして親切で見やすい
  • ブラックコメディ好きなら中盤以降〜ラストまで大体楽しい
  • バトル映画という認識で見れば大丈夫

まず、ホラーとして親切で見やすいです。

ホラー映画にはある種の定形やよく出てくるシチュエーションなどがありますが、それらをちゃんと踏襲した演出なのでとても親切です。ホラーファンじゃなくても見やすい作りだと思います。お化け屋敷的な驚かしも少ないですし、グロいシーンは無いと言ってもいいくらいです。

前半は「呪いのビデオ」「呪いの家」について、改めてざざっとおさらいをしてくれます。『リング』も『呪怨』も全く見たことない人がこの映画を見ようとは思わない気がしますが、いきなり今作を見てもそれぞれ「どういう呪い」なのかということはしっかり分かります。

怖い/怖くないで言うと、個人的には怖くないと思っています。貞子も伽椰子も俊雄くんもアイコン化していますし、シリーズを重ねるほど怖がらせることは難しくなっていきます。白石監督自身が「遊び心のあるものがまた撮れるなら続編も監督したい」と仰ってましたが、まさに今作はその遊び心が許容された作品と思います。この映画で楽しいのはその遊び心です。

それでも怖いんだ!という人はバトル映画という認識で見れば大丈夫

貞子と伽椰子のプロレスと思って見ましょう。

ブラックコメディ好きなら中盤以降〜ラストまで大体楽しいは、是非見て確認して頂きたいですが随所に笑えるところがあります。僕は水を飲ませる一連のくだりは面白くて好きでした。普通に笑ってました。

※オチについてここからネタバレありますので、見たくない方はご注意下さい。

※ここからオチのネタバレ

ラストは貞子と伽椰子のプロレスの結果、合体するというトンデモなラストでした。僕は笑いましたが、みなさんはどうでしょうか。

僕としてはこの映画は十分楽しいものでしたので、特に不満らしいものはありません。

「プロレスが短い!」という意見もありますが、逆に長すぎるとそれこそホラーとしての性質が完全に無くなってしまいそうなので、あれくらいでいいんじゃないでしょうか。

ただ、有里は井戸に落ちてどうなったの?合体の中に取り込まれた?とか、鈴花は結局どうなる?とか、経蔵の下半身がどっか行ったけど死んだのか?とか色んな疑問を残したまま終わったので、もしも続編が作られるなら僕は楽しみだなと思います。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

この記事を書いた人

Quilttape名義で宅録制作しています。
使用DAWはLogic Pro。
DTM、音楽制作に関することや、個人の趣味(映画・文学・健康)などについて気ままに書いています。

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