ArturiaのLO-FI、サチュレーションプラグイン「Tape MELLO-FI」のレビューをしてみたいと思います。
どんなプラグイン?
Tape MELLO-FIのサウンドと挙動は、Arturiaが伝説の楽器Mellotronをソフトウェアで再現したMellotron Vからインスパイアされている、数クリックでチルな雰囲気とビンテージテープのような温かみをもたらす、使いやすいエフェクトプラグインです。
Tape MELLO-FIは、クラシックなスタジオのようなシンプルなインターフェースで、アナログの繊細なファットネスから目まぐるしいピッチフラッターまで、あらゆるローファイを瞬時に実現します。豊かでファット、そしてクランチなサウンドがオールインワンで実現可能です。
プリセットも多く、以下の動画でも紹介されています。Apple M1にも対応。
2022/7/3追記
2022年6月下旬に「FX Collection3」が発表されました。
こちらにもTape MELLO-FIが収録されております。
Tape MELLO-FI パラメータ・使い方を見てみよう
PREAMP
DRIVE・・・歪みを与えます。ノブ下のスイッチでプリアンプ部の信号をブーストして微妙なクランチに!
TONE・・・テープ音のトーンを調整できます。
NOISE・・・ノイズを加え、好みの粒子の質感を導入することができます。
TAPE
テープリールのキャラクターを好みに合わせてカスタマイズできます。
Flutter、Wow・・・それぞれ速いピッチと遅いピッチの揺らぎを再現できます。
Wear・・・劣化したテープ音をシミュレートしています。
Mechanics・・・レトロな機械のようなメカニカルなノイズを再現します。
TAPE STOP
テープ再生を停止したときの緩やかなスローダウンを再現し、8小節から1/4小節までのテンポシンクが可能です。回転するリールをクリックして、グリッチなリアルタイム・テープ・エフェクトをかけることができます。
FILTER
このコントロールを左に傾けると豊かな12dBのローパスフィルターが、右に傾けると鮮明な12dBのハイパスフィルターが得られ、サウンドシェイプの自由度が高まります。クリエイティブなエフェクトをかけたいときに最適です。
更に詳しい使い方・効果はこちらの動画が分かりやすかったです
使用してみた感想
僕がArturiaの製品のファンというのは大きく影響していると思いますが、やっと好みの質感のLO-FIプラグインに会えたという気持ちです。とにかくPreampのDriveとNoiseやMechanicsで得られる質感が気に入っています。
LO-FI系のエフェクトプラグインは良くも悪くも癖があり、DRIVEの質感がコントロールしにくいという難点があると思われます。
つまり、ユーザーが好みと感じる質感のディストーションやサチュレーション効果のあるものを探さないといけない、ということがほとんど前提としてあると思っています。
「音をザラザラにすればいいってもんでもないだろう」と日頃から思っていました。
わざとらしい感じになりすぎず調整出来るし、FlutterやWowも同様です。
PreampのDriveだけ調整して、音を持ち上げる使い方も出来ます。
TAPE Mello-FIを掛けて、音がどのように変化するか確認してみました。
あとがき
Tape MELLO-FIは2021年末に無償配布が行われていた時に頂きました。
Arturiaは毎年無償のプレゼントを行なっていますが、毎回貰っておいて損はしないものばかりです。
僕はFX Collection2も所持しているので、Arturiaのエフェクトには日々お世話になっています。音源もメインでしょっちゅう使ってます。
LO-FIエフェクトは勿論、音を持ち上げる要員として活躍しそうな気がしています。
今回の記事が何かのお役に立てれば幸いです。ありがとうございました。
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