以前に「ミックスとマスタリングで困ったら読む本」という記事を書きました。
それから、もう一冊くらい新しめのものを買ってみてみるのもいいかも…、と思い購入してみました。
購入したのは
『DAWミックス/マスタリング基礎大全』大鶴 暢彦 著 です。
結論から書きますと、
タイトル通り基礎大全。基礎の部分は網羅的に紹介されています。
「DTMを初めてみたものの、ミックス/マスタリングで困っている…」という人が持っておいて損はしません。
amazonで少し中身を試し読みできますので、気になったら読んでみて下さい。
注意したいのは、「ミックス/マスタリングの基礎」に特化しているところです。録音や打ち込み、音源についての記載はゼロと言っていいレベルでありませんので、ご注意下さい。
内容の部分と、感じたことを少しレビューとして書いてみたいと思います。
本書の特徴
個人的に本書のいいと思うところは
- ミックス・マスタリングに特化しており、体系的に学べる
- Rittor Musicのサイトからwavファイルをダウンロードして、実際に曲をミックスしながら進めることが出来る
- ミックスの実例が多く、設定が細かく明記されている
が挙げられます。
Rittor Musicの本書紹介ページにある「付録ダウンロード」からwavファイルをダウンロードし、お手持ちの使用DAWに読み込めば、実際に音源を使用してミックス作業を行うことが可能です。
Rittor Music内 「DAWミックス/マスタリング基礎大全」紹介ベージはこちら
ミックス処理例もあるので、それ通り自分でやってみるも良いですし、自分のミックスと照らし合わせてみることも可能です。
本書はの流れは基礎→実践/実例の流れが徹底されています。
「ミキシングの基礎」「サウンドメイキングの基礎」から始まって、実際のミキシングとサウンドメイキングの実例を紹介する流れになっています。
DAWで曲を作ることに慣れてくると、なんとなく基礎は理解できたつもりで読み飛ばしそうになりますが、改めて読んでみると発見があります。
本書はAmazonでの試し読みでも確認できますが、各パートのミックス処理例が詳細に載っています。
正直、実例の部分はいくつあっても困りません。また「こういった効果を狙って処理した」というのが詳細に書かれていて、とても親切だと思いました。「どういう処理をすれば、どんな音になるか?」を知ることは、考え方として応用できるものですよね。本書の処理例をなぞってみるだけでも、それは学ぶことができるのではと思います。
マスタリングも同様に基礎、実例という流れで解説されています。
あとがき
ネットにも沢山ミキシング、マスタリングの情報は溢れていますが、まとまった書籍が手元にあるのは意外と便利です。
行き詰まった時にパラパラ見てみると参考になることがよくあります。
これから始める、まだまだ初心者の方にも、実際に手を動かしながら覚えることが出来るので、入門書としてもおすすめです。
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