ミックス・マスタリングの本は色々ある
DTMに関する書籍で、ミックス・マスタリングに関しては入門書籍も、専門的な書籍もいくつかあります。
今回は入門に適した本について書いてみたいと思います。
ですので、音は出せるし曲は作れるけどミックスをどうやればいいか分からない!基本的な考え方を知りたい!
という人にはオススメできます。
今回の書籍はこちらです。
この本のいいところ
- 大判・全カラーなので紙媒体でも見やすい
- 図解なども多いため、基礎の考え方が理解しやすい
- 実用性の高いミックスのテクニックも紹介されている
の3点がいいところだと個人的には思います。
非常に読みやすくもあり、使える内容になっています。
過去記事をまとめて編集したものだそうなので、情報としては古いものかもしれません。
ですが、ミックスする上で知っておきたい基礎知識の部分は変わらないと思います。特に前半の章では、汎用性の高い部分を抽出してまとめてくれていると思います。簡潔で分かりやすいです。何より軽い気持ちで読めるのは、これから勉強したいと思っている人にとってプラスに働くはずです。
例えばミックスにおいて、音の長さやトランジェットに対してどうアプローチするかをイラストで分かりやすく説明してくれていたり、コンプの設定例(アタック、リリースはそれぞれどれくらいに設定する?)などが図と共に記載されています。
「基本的にはどう考えたらいいのか?」という最初の部分から、一歩踏み込んで「考え方は分かったけど、どのように設定してみたらいいのか?」ということは、ミックスを始めてみると疑問や不安が出てくるものだと思います。そういったミックスで最初に感じるつまずきをフォローしてくれる内容だと思います。
本書は入門書として今でも全然使えると思います。
この本の残念なところ
- 中・上級者には物足りない内容
- 値段設定が若干高め
くらいでしょうか。Amazonのレビュー見ているとそんな声がありました。。
実用的で、プロのテクニックをとにかく多く知りたい!と思っている人には物足りないかもしれません。
本当に要点を絞ってライトに書かれた、分かりやすい本です。ちょっと渋い反応を示される中・上級者の方はがっつり専門書行きましょう。
あとがき 「ミックス沼は深い」
僕はミックスを何度もやり直したり、やり過ぎてしまったりすることがよくあります。
この本はミックスし始めたときに買ったきり実はあまり読んでおらず、勝手に自分の思うようにやってきました(今も大体そうですが)。
最近になって、ミックスで行き詰まったときにこの本をたまたま開いてパラパラ読んでみました。
すると、基本的な部分に立ち戻れて、行き詰まったところから道筋がちょっと見えたような感覚になりました。おかげで作業を進めることが出来たので、書いてみた次第です。基本的な所に立ち戻れるものが手元にあると助かります。
僕もずーっとミックスうまくなりたくて取り組んでますが、ほとんど感覚でやってますし、いよいよ自力も尽きてきたので、ものすごくシンプルに勉強してみようと、ようやく思い始めました。
何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただけた方、ありがとうございます。
コメント