PhoenixVerbについて
PhoenixVerbはExponential Audio製のリバーブで現在はiZotopeからリリースされています。
PhoenixVerbにはStereoとSurroundの2種類がありますが、今回はStereoのレビューになります。
とにかく手軽で扱いやすくて音がいいリバーブです。
日本語版のチュートリアルもありますね。
紹介記事やチュートリアル動画も結構な数あるのは、困った時に安心ですね。
とにかくリバーブ迷子歴数年の僕がこの記事で言いたいのは、PhoenixVerbはリバーブ迷子こそ持っておいて損はないよ!ということです。
簡単に使い方と合わせて書いていければと思います。
リバーブ迷子にこそPhoenixVerbはオススメ
「リバーブのことはよく分からない。でも、今使用しているリバーブ音の作り物感は気になる。。音が良くて汎用性の高いリバーブって無いかな?」
と思っていたら、PhoenixVerbはまさにそんなリバーブでした。
僕はいまだにリバーブ迷子ですが、困ったらPhoenixVerb挿しています。
PhoenixVerbはどんなリバーブ?
- プリセットがとにかく多い(900種類!)
- クリアできれいな音(Tail長めの音ほんとにきれいです)
- 負荷も軽め
- よくセールになっているので買いやすい(なかなかの頻度で価格破壊されてます)
リバーブ迷子はプリセットから好みのものを選ぶだけで全然行けます。
900種類あって、今度はプリセット迷子になりそうです。
が、名称が分かりやすくて、あまり迷わないように配慮されていると思います。
まずはKeywordで絞り込みしてPresetから選んでいきます。
尻込みせず選んでいけばいいのが見つかると思います。負荷も軽めなので、切り替え時のストレスも無いです。
全てではありませんが、1つのプリセットに枝分かれする形でパターンが用意されています。
Drk=暗め、Lite=明るめ、Narr=狭め、Wide=広め
分かりやすいですね。こうして少し追い込んだプリセットが用意されているので、選ぶだけで目的の音により近づけるようになっています。ガンガン色んなプリセットを試して、選んでいきましょう。
音作り部分のパラメータをざっくり見よう
プリセットもすごいですが、音作りの幅も広いです。
今回記事を書くにあたって詳細にパラメーターのことなどを調べましたが、もう迷子どころの騒ぎではありません。
色々細かく設定できて、音作りの幅が広いのはいいことですが、それはリバーブ迷子からすればただの樹海でしかありませんので、「色んなことが出来るんだな〜」という感じでなんとなく見てもらえればと思います。
せっかく調べたので頑張って書いてみます。ざっくり大掴みで紹介できればと思います。
中心にはWet/Dry、Predelay、Reverb Timeの基本的なパラメーターがあります。
左側にはEarly Level(初期反射音量)、Reverb Level(残響・Tailの音量)、Out Frequencyとフィルタータイプを選べる4つのタブがあります。割とメインになる設定区画ですね。
プリセットが多く優秀なので、気に入ったのが見つかれば、Early LevelとReverb Levelを調整するだけで十分だと思います。
右側の下にはRvb Attack、Rvb Tail、Earlyの設定画面の切り替えタブと、それらをコントロールするパラメーターがあります。ここで細かく設定できるので、より踏み込んだ音作りしていくことが可能です。
Rvb Attack選択時は、リバーブのタイプが選べます。Diffuserは音の拡散率です。下のEnvelopeのパラメーターはAttack、Time、Slope(フィルターのような感じ)の3つが並んでいます。設定は真ん中のディスプレイに反映されて視認性も良いです。
Rvb TailはそのままTail音(残響)の調整です。
Reverb SIzeはそのまんまです。残響音が鳴る空間のサイズを設定できます。
Xover FrequencyはLow/Midの境界線を設定します。Reverb Timeの長さとXoverで設定した境界線を元に、Low-Mid Balanceでどちらの帯域の残響を長くするか調整できます。….で、合ってるはず。
Damp FrequencyでMid/Highの境界線を設定します(と、ユーザーマニュアルにありました)。
Damping Factorは簡単に書くと、左に回すと暗い音、右に回すと明るい音になります。Damp Frequencyで設定した境界線を元に、フィルターの掛かりを調整するイメージです。残響音の吸収率が変わります。
Widthのバーでステレオ感を調整出来ます。左に行けば狭く、右に行けばより左右に広がる音になります。
Earlyを選択すると初期反射音が細かく設定できます。
Early Attackでアタックのタイミングを調整。Early Timeで長さ、Early Slopeでフィルターの調整ができます。
こちらも動かしてみると、中心のディスプレイに反映されますので変化が分かりやすいです。
PhoenixVerb購入情報
iZotopeはいつも何かしらのセールをしています。
PhoenixVerbも時々価格破壊が起きますので、セール時に買うのがオススメです。
iZotopeはバンドルでのセールもあります(Ozone,Neutronなどと併せて購入出来る。単品で買うより相当お得になります)。iZotope製品の購入をお考えの方は、大きなセール時を狙うのが得策と思います。PhoenixVerbも含まれることがあるので是非チェックしてみて下さい。
単品購入はこちら
Exponential Audioのリバーブ全部入りバンドルはこちら
あとがき
長くなりましたが、PhoenixVerbの使い方やパラメータについて書いてみました。
今回の記事が参考となれば幸いです。
他にもプラグイン関連の記事を書いていますので、よろしければ覗いてみて下さい。
その他 DTMに関する記事です